Vine Linux では特に何もしなくても日本語(La)TeXが利用できる環境が用意されて いた。 Turbo Linux でも teTeX 2.0.2, pTeX 3.1.3 がインストールされる が、xdvi が日本語化されておらず、 dvips の設定も不十分である。 このため、日本語で作成した dvi ファイルは表示出来ないし ps の作成も失敗する。 ただし、dvipdfmx がインストールされており pdf ファイ ルを作成すれば gv, acroread 等で見ることは可能である。 とはいえ、これでは不便なので xdvi を日本語化し、 dvips(k) の設定を修正。

             最近の update では、xdvi が日本語化されている。
             その場合は、以下の dvips(k) に関する設定のみを行えばよい。
         

勿論、既存のものを削除して全く新しくインストールしなおす方法もある （実はその方が簡単かもしれない） が、ここでは必要なコンポーネントのみを追加する方法をとった。 まず、奥村晴彦さんのページ Linux での teTeX, pTeX, pLaTeX2e のインストール を参考に、以下のファイルを用意する。

     xdvik-22.40y1.tar.gz
     xdvik-22.40y1-j1.19.patch.gz
   

   $ tar zxvf ***/xdvik-22.40y1.tar.gz
   $ cd xdvik-22.40y1
   $ zcat ***/xdvik-22.40y1-j1.19.patch.gz | patch -p1
   $ ./configure --prefix=/usr --disable-multiplatform --with-vflib=vf2ft
   $ make
   

   $ su
   # make install
   

次に dvips(k) の設定を行う。

奥村さんのページによれば、/usr/share/texmf/dvips/config/kanji.map を作成し、/usr/share/texmf/dvips/config/config.ps を修正 （p +kanji.map の追加）すると O.K. の筈であるが、 Turbolinux 10 の場合、それでは うまくゆかない。理由は TL10D の dvips が /var/lib/texmf/dvips/config/config.psを参照するように設定されているから らしい（ Turbolinux ユーザーズフォーラム TeX環境のスレッド における kado さんのコメント参照。 ところで、それは何処で設定されているの？）。

そこで /usr/share/texmf/dvips/config/kanji.map を作成のうえ、/var/lib/texmf/dvips/config/config.ps を修正する。
修正個所は以下の通り。

   % This shows how to add your own map file.
   % Remove the comment and adjust the name:
   % p +myfonts.map
   p +kanji.map ←kanji.mapを作成し追加する
   

   % How to print, maybe with lp instead lpr, etc. If commented-out, output
   % will go into a file by default.
   %o |lpr ←%を付けてコメントアウト
   

   $ dvips hogehoge