Turbolinux 10 Desktop (TL10D) をインストールした SONY VAIO-NOTE Z1V/P で、プレゼンツール MagicPoint 1.10a を利用しようとしたところ、以下のような問題が起った。

1. 背景色(back)に "white" を指定すると文字の色(fore)に何色を指定しても、表示されない（というより、表示されているのであろうが見えない）。ただし、貼込んだ図等は正しく表示される。
2. 文字の色(fore)に "black" を指定すると、背景色(back)の如何にかかわらず、文字が見えない。図はO.K.

この状況は Xフォント、VFlib, freetype のいずれを用いる設定においても発生する。（ただし VineLinux 2.6 上でコンパイルを行った magicpoint 1.10a では発生しなかっ> た。）

そこで、少し古いバージョンの 1.09a から make したところ上記の問題は発生せず、今> のところ文字や図の表示に関しては正常に使えている。ただし、古いソースからコンパイルする場合、そのままでは make が通らず、gcc側の修> 正

# cd /usr/lib/gcc-lib/i586-pc-linux/3.3.1/include
# mv varargs.h varargs.h.old
# ln -s stdarg.h varargs.h

を施す必要があった（thanks > みのむしさん）。

なお、VFlib を使う設定にした場合、/etc/vfontcap が無いと configure 時に怒られる> （TL10Dではデフォルトでは存在しない）。その場合は、適当な方法で（有効な）vfontcap を作成しておくけば大丈夫。ただし TL10D 上で 1.10a を使う場合にはでは X11 だけ> で日本語スケーラブルフォントが表示できる。その場合には ./configure 時に --disable-vflib --disable-freetype 等を指示した後に make し、default.mgp の xfont をうまく設定すれば O.K.。（ただし、最初に述べたように色使いに工夫が必要）